1992年、「オーロラクラブ」は、アラスカで活躍した写真家、故・星野道夫氏の提唱によってスタートし、アラスカの厳冬期に子供たちや青少年のためのキャンプを実行してきました。
冬のアラスカの氷河や原野でテントを張り、雪を溶かして水を作り、氷河のスキートレッキング、-30度の寒さの中で、オーロラを見たりするキャンプです。子供たちにとっては、日常生活では決してできない経験があり、自然観や人生観さえ変わってしまうほどの感動があります。
1992年の第1回キャンプの感想文集 『あらすかvol.1』のなかで、故・星野道夫氏は、次のように書いています。
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ルース氷河は、雪・氷・岩だけの、壮大な、そして無機質な山の世界です。
あふれる情報の海の中で暮らす今の日本の子供たちにとって、それは逆の世界です。テレビも、コンピューターゲームも、マンガもありません。
何もないかわりに、そこにはシーンとした宇宙の気配があります。
氷河の上で過ごす夜の静けさ、風の冷たさ、星の輝き・・・
・・・情報が少ないということは、ある力を秘めています。
それは、人間に、何かを想像する機会をあたえてくれるからです。
そして、もしそこでオーロラを見ることができたら、何て貴重な体験になるだろうと思いました。
子どもの頃に見た風景が、ずっと心の中に残ることがあります。
ルース氷河で見た壮大な自然が、そんな心の風景になってくれたらと願います。
いつか大人になり、様々な人生の岐路に立ったとき、人の言葉ではなく、いつか見た風景に励まされたり、勇気を与えられたりすることがきっとあるような気がするからです。
・・・星野道夫
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1996年8月、星野道夫氏はロシア・カムチャッカにおいて、撮影キャンプ中の事故により、残念ながら亡くなりました。オーロラクラブはこの『アラスカキャンプ』を長くずっと続けていこうと思っております。
元 オーロラクラブ代表
故・新開俊郎
オーロラクラブのアラスカキャンプは、諸般の事情により、第20回(2016年)を最後に終了させていただきました。
クラブの活動内容
○「子どもたちのルース氷河キャンプ」の計画立案、募集、実行
○「子どもたちのルース氷河キャンプ」参加者の感想文集 『あらすか』の制作
○上記キャンプツアーのビデオ制作
○クラブ情報誌『オーロラタイムス』の制作
○星野道夫 卓上カレンダー『Michio WORLD』の制作、販売
○オーロラクラブ イベントの主催
○星野道夫関連イベント、出版物等の情報発信
○『aurora club』ホームページの発信
オーロラクラブ事務局
〒211-0006 川崎市中原区丸子通2-682-9-303
幹 事: 伊藤 英明(いとう ひであき)
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