2011 第17回アラスカキャンプ、無事帰国しました

第17回子どもたちのアラスカ ルース氷河キャンプ
オーロラクラブ創立20年目となる今回のキャンプは、出発直前に東日本大震災が起き、更に原発事故とそれに伴う計画停電によって交通機関の乱れなども予想されたため、一時は中止の検討も行いました。
日本国内のあらゆるイベントが自粛となる中で、改めてスタッフ間でこのキャンプの意義と実施の可能性について話し合うと同時に、参加者、保護者一人一人と連絡を取って参加の意思を確認させていただいた結果、実施に踏み切ることにいたしました。

今年のキャンプは中学・高校生が中心、また男子が多く、不思議なエネルギーに満ちていたように思います。
このキャンプを星野道夫氏とともに立ち上げたIさんは、今回20年目にして初めて引率隊長を担当しました。

どんなに願っても、思うようにはいかない自然の力があること。(11年に一度と言われるオーロラ極大期にあたる年でしたが、深夜までどれだけ待っても、オーロラのブレイクアップは現れませんでした…)
また、自分の意思と力でやり遂げられることがあること。(厳しい条件のなか、全員がミチオズロックのクライミングにチャレンジし、登頂しました…)
たくさんの学びと思い出を胸に、先日4/4に全員無事帰国いたしました。

未曾有の震災直後に決行したキャンプではありましたが、シンプルで厳しいアラスカの自然のなかで生活をしたことや、アラスカでたくましく生きる人たちとの出会いが、震災後のこれからを生きる子どもたちにとって、なにかのヒントになっていけばいいと願っています。